もしもの小部屋 #2 笹野 将治さん<中学生の自分に選択肢を与えたい>
【ゲスト】
販促工房株式会社
代表取締役 笹野 将治(ささの まさはる)さん
企業ロゴ、名刺、HP構築、チラシ制作など、企業の販促をサポートする『販促軍師』
Webサイト: https://business.sp-factory.site/
ブログサイト: https://attcus.pro/
ノウハウ習得ラボ:https://business.sp-factory.site/know-how-labo/
愛知県豊橋市の販促工房株式会社・代表取締役の笹野将治さん。
広告代理店として、名刺・チラシ・会社案内などの印刷物のデザイン、ホームページのデザイン、SNSのサポート・代理投稿・コンサルティング、広告に関連する全体の戦略サポートなどをおこなっている。
また、仕業の仲間と連携した補助金・助成金のサポートや求人のサポートなどにも幅広く対応している。
これらの幅広い販促サポートを生かして、展示会への出店サポートにも対応。
こうした販促事業と並行して、集客やSNSのノウハウ、ダイエット、風水、お金の話など、幅広いジャンルのセミナーを開催している『ノウハウ習得ラボ』の運営もおこなっている。
実は、このようなセミナーも販促の一部だと捉えているからだ。
セミナーによって専門のノウハウを提供することをフロント商品として活用してもらう仕組みになっている。
たとえば、美容商材の物販をしている会社ならば『セルフケアのやり方セミナー』を、アウトドア用品を扱う会社ならば『ソロキャンプのやりかたセミナー』を、というようなセミナーによってメインの商品に興味関心を持ってもらうのだ。
笹野さんの名刺の肩書には『販促軍師』と書かれている。
販促に関するあらゆる手法を駆使して、顧客にマッチした販促を提案する笹野さんは、まさに軍師のような頼もしいパートナーだ。
▼笹野さんへの『もしも』のインタビュー
― もしも、過去に戻って自分にひとつだけアドバイスができるなら、いつに戻って、どんなアドバイスをしたいですか?
過去に戻れるなら15歳、中学3年生のときですね。
夏休み前の5月か6月くらいに、どの高校に行くか進路決めがありました。
そのときの自分にアドバイスをしたいですね。
― どんなアドバイスをしたいですか?
言い方は悪いんですが、当時の僕は「ちゃんと調べないバカな子」だったんです。
だから進路を決めるときに、自分で調べることをしないで担任の先生に「パソコンを使った仕事がしたいんだけど、どういう学校に行くのがいいんですか?」と尋ねたんです。
そうしたら担任の先生から「パソコンなら工業高校一択だよ」と言われて、工業高校に進学したんです。
でも後になって、僕のやりたいことを学べるのは商業高校だったと気付いたんです。
僕のやりたかったことは、パソコンを使ってプログラミングをするとか、プログラミングしたデータを扱う仕事だったので、商業の方がマッチしていたんですよね。
ただ、これに気付いたのも、20歳を過ぎたいい年になってからなんですけどね。
それに下世話な話になってしまいますけど、工業高校に行ったら男しかいないんですよ。
3学年の中で女子生徒は4人しかいなかったんです。
だから、夢見たようなバラ色の高校生活がなかったんですよね。
逆に、商業高校に行くと女子生徒の比率が高いですからね。
だから、中学3年に戻って、ちゃんと調べるようにアドバイスをしてあげたいです。
― 笹野さんが中学生のころは、まだあまりパソコンが普及していませんでしたよね?
まだ『マイコン』とか『ワープロ一太郎』とかの時代です。
それでも今後は、パソコンを使う時代になるかなと思っていました。
ただし、パソコンを使ってどんな仕事ができるのか具体的にわかってはいかかったんです。
単純に「パソコンを使って仕事がしたい」と言っていたんですよ。
だから多分、進路相談をしたときの僕の伝え方が悪かったんでしょうね。
担任の先生は『パソコンをつくる側』とか『プログラムを組む側』だと勘違いして、工業高校を勧めてくれたんだと思います。
― 当時の笹野さんに対してどんな風に伝えますか?
「こういう選択肢もあるんだよ」と、考えるきっかけを与えたいですね。
今風の言い方なら、単語を知らなければググらないじゃないですか。
検索ワードがなければ検索できません。
選択肢を知らなければ、調べることもできないんですよ。
だから、その頃の自分に選択肢のひとつを与えてあげたいんです。
― その後は選択肢をチェックしようという気持ちに変わったんですか?
今は広告代理店をやっていますので、調べるということがクセになっていますね。
でも、当時は調べることをしなかったので。
今のように、ネットで簡単に調べることはできませんでしたけど、それでもきっと学校にはそれぞれの高校の資料はあったはずなんです。
だから「それくらいは見ろよ」と過去の自分には言ってやりたいですね。
― 中学生のころの自分へのアドバイスを聞きましたが、20歳以降でアドバイスをしたいタイミングはありましたか?
30代前半に会社を辞めて独立しようと考えたことがありましたが、そのときは思いとどまりました。
まだ子どもが小さかったので、奥さんに「いきなり収入が不安定になるのは怖い」と反対されたんですよ。
その後、40歳で独立をしたんですが、もっと早めた方が良かったなというのはありますね。
もしも20代のころからしっかりと準備をしておけば、30代でも独立できたと思うんですが、『思い立ったが吉日』という感じなので。
― 一度独立を諦めてから40歳まで準備を進めていたんですか?
40歳までの間も準備はしていなかったんです。
30代で独立を諦めてから、「ずっとサラリーマンでいいや」と思っていたんですけど、40歳のときに社長とケンカをして会社を辞めたんですよ。
実は、そのときは転職をして会社勤めをする気満々でした。
転職活動をする中で、僕の尊敬するコンサルタントの方に「サポートをしている会社で僕が入れそうなところはある?」と相談に行ったんです。
そうしたら「自分でやればいいじゃん」と言われて、「え? できますかね?」というノリで独立しました。
そのときには子どももだいぶ大きくなっていたので、奥さんも「あなたは私の言うことをきいてくれないし、好きにすれば?」と言ってくれました。
そうして独立に踏み切って、気付いたら10年が経っていたという感じですね。
そのとき独立を勧めてくれたコンサルの方に感謝しています。
― 笹野さん、ありがとうございました。