もしもの小部屋 #4 北川由佳さん<年齢を理由に諦めない!>
【ゲスト】
おうち整体YUKA
代表 北川由佳(きたがわゆか)
Instagram: @toreina_kita
公式LINE: @020xnymn
ホームページ : https://lit.link/yukya49
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『おうち整体YUKA』の代表を務める北川由佳さんは、ひざや腰、肩など慢性的な痛みに悩む方々に対し、運動を通じて健康的な体作りをサポートしている。
一般的な整体では、施術師が痛みのある部分をほぐして痛みの緩和を目指す。
しかし、単にほぐしただけではその効果は一時的なものになり、時間が経てば元の状態に戻ってしまう。
そのため、『おうち整体YUKA』では、クライアント自身が体を動かして、体のバランスを整えることに重点を置いている。
自分自身が良い体の動かし方を理解することで、痛みを感じることなく運動を続けることができるようになるのだ。
このアプローチは、由佳さんのエアロビクスインストラクターとして活動する中で得た経験が基盤になっているという。
「健康のために運動をはじめたのに、無理をして頑張ってしまって体を痛めて、運動自体ができなくなってしまう人を見てきました」と由佳さんは語った。
さらに、テレビや雑誌で紹介された運動を自己流で実践し、状態を悪化させてしまうケースもある。
「痛みを感じる運動を続ければ良くなる、という思い込みが逆効果になることもあるんです」
そのため、『おうち整体YUKA』では、一人ひとりの体の状態やクセに合わせた無理のない運動法を提案し、自宅でも継続できるプログラムを提供している。
由佳さんは『おうち整体YUKA』を通して、無理をせずに自分自身で体のバランスを整えられる人を増やしていくことを目指している。
▼由佳さんへの『もしも』のインタビュー
― もしも、過去に戻って自分にひとつだけアドバイスができるなら、いつに戻って、どんなアドバイスをしたいですか?
35歳の頃ですね。
エアロビクスのインストラクターになりたいと思っていた時期でしたが、「35歳から始めるのは遅いのではないか」「体を動かす仕事は難しいのではないか」と悩んでいました。
そのときの自分に「35歳はまだまだ若いよ。迷っている時間がもったいない! ガンガン行こう!」と伝えたいですね。
そのあとも、年齢を理由に「もう時間がない」と立ち止まってしまうことが何度かあったんです。
だからそんな悩みを持つようになった最初の35歳の自分に「年齢なんて関係ない」と伝えたいんです。
― 悩みながらも最終的に一歩を踏み出せたきっかけは何だったのでしょうか?
それまで専業主婦として過ごしていて、「ここで踏み出さなければ、このまま何もできないんじゃないか」と思いました。
それから、家庭でいろいろな出来事があったときに、「もしものときに自分で稼げる力が欲しい」とも考えて、何か手に職をつけたいと思ったんです。
それならば、自分が好きなことを仕事にしようと決心しました。
― エアロビのインストラクターを選んだ理由を教えてください。
もともとジャズダンスを少し習っていて、その後エアロビもやっていました。
運動音痴だったんですけど、音楽やリズムに合わせて体を動かすことが好きだったんです。
エアロビクスのインストラクターなら、自分も楽しみながら、みんなも健康にできる仕事だと考えました。
私は計算が得意なわけでも、お料理が得意なわけでも、手先が器用なわけでもありません。
何ができるかたくさん考えた中で残ったのが、一番好きなことだったんです。
― エアロビのインストラクターから『おうち整体』に転身したきっかけは何ですか?
エアロビのレッスンでは、おじさんやおばさんがいつも応援してくださったんです。
初心者の方が多かったので、ちゃんと体の動きやつくりについて教えてあげることができれば、体を痛めることなく楽しく続けられるのではないかと考えたのがはじまりです。
人によって苦手な動きもあるので、それを無理にやると体を痛めちゃうんですよね。
せっかく来てくださったのに、ひざや腰を痛めてしまう方がいるのがとてもつらかったんです。
体を痛めると、そのあとはプールに切り替えるようになるんですよ。
いつまでも元気に健康でいられるようにとスポーツクラブに通ってエクササイズをしていたのに、痛みが出てきたからとプールに行く姿を見ていると、「私は何のためにやっているんだろう?」という気持ちになりました。
そうして「どうすれば体を痛めずに運動を楽しめるか」と考え、体の仕組みを学びはじめました。
― エアロビから『おうち整体』に切り替えるのは勇気がいりませんでしたか?
最初はエアロビのインストラクターとパーソナルトレーナーの両方をやっていました。
ただ、コロナ禍でスタジオが次々と閉鎖されていったんです。
さらに、マスク着用などの規制で運動そのものが難しくなりました。
マスクをすると呼吸がしづらくなるので、エアロビをするのは無理があるんですよね。
そんな状況だったので、自宅でも運動が続けられるように、痛みを軽減できるように、と『おうち整体』という形をとるようになりました。
― 由佳さん、ありがとうございました。