もしもの小部屋 #9+ 山口トオルさん おまけトーク
【ゲスト】
有限会社ワイズハート
代表取締役社長 山口トオル(やまぐち とおる)
絵本フェス:https://ehonking.wixsite.com/ehon
絵本紹介サイト:https://ysheartyama.wixsite.com/bokukami
「もしも」インタビューを終えて
※敬称略
悠木:今日はありがとうございました。昔、尖がっていたなんて話も暴露してしまいましたね。
山口:そんな時代もありました。
当時の方が見ていたら「すみません」って感じですね。「あいつ偉そうだったよな」と思っている方もいると思うんで。
悠木:おまけトークではせっかくなので『絵本フェス』の話をしましょう。絵本フェスの最初はどんな反応だったんですか?
山口:まったく手応えゼロでしたよ。
僕が絵本を描いたのもはじめてで、僕自身に知名度がありませんでしたからね。
だから最初は、SNSで何千通もDMを送ったんです。でも返事はほぼなし。
そんな中で8人だけ「面白そう」と集まってくれて、第1回の絵本フェスを開催することができたんです。
いろいろな宣伝をして、図書館の小さなスペースでの開催だったんですが、約250人に来場してもらえました。
それで実績として写真が残ったんですよ。
第二回にはその実績の写真をのせたら、面白そうだからと言って全国から人が来てくれるようになって、そこから年々増えてきました。
悠木:グラフィックの世界とイベントの開催とは大変さがまったく別物ですよね?
山口:はい。それまではイベントのポスターを依頼されてつくる側だったので、主催者側の大変さは全然知らなかったんです。
第一回目はまだ小さいスペースだったのでなんとかなりましたが、毎年倍増していったので、大体何か失敗するんですよ。
昨年は入場に1時間以上並ばせてしまって、来ていただいた方にご迷惑をお掛けしてしまいました。
毎年毎年、反省会をて同じ失敗をしないようにやっています。
多分、イベント会社の人が見ると「何やってるの?」と言われちゃうと思うんですけど、やったことがないことなので勉強しながらやっていくしかないですからね。
今年もどんな失敗をしてしまうかわからないですが、去年よりはうまくできるんじゃないかなと思います。
悠木:今年の絵本フェスの会場は吹上ホールですよね。吹上ホールのイベントは大きいイメージがあるんですが……。
山口:吹上ホールは3階→2階→1階と下るほど広くなる構造なんです。
1階が一番大きくて、2階がその半分、3階は2回の半分の大きさという感じですね。
吹上ホールは今年で3回目の利用なんですが、3階の会場からスタートして、今年は2階の会場まで降りてくることができました。
吹上ホールの担当者さんから「こんなに人が集まるイベントははじめて見た」と言っていただいてうれしかったですね。
悠木:夏休み真っただ中の8月2日(土)を押さえられるのはすごいですね。
山口:予約は争奪戦なんです。
予約開始が13か月前なので、今年の会場は昨年7月の時点で予約していたんです。
そうしなければ会場を抑えられないので……。
毎年そのペースでやらなくちゃいけないので怖いですよ。
今年も、5回目の絵本フェスの開催前に6回目の会場を予約しなくちゃいけないですからね。
今年のフェスと来年のフェスを同時進行で考えなきゃいけないのは大変です。
悠木:今年の絵本フェスの8月2日はスケジュールに入れてありますので、会場にお邪魔させていただきますね。
山口:ありがとうございます!
― 山口トオルさん、ありがとうございました。