もしもの小部屋 #8+ 横山仁さん おまけトーク
【ゲスト】
株式会社ジェイタウン
代表取締役 横山仁(よこやまじん)
YouTube:https://youtube.com/@hr1689
ビジネスサロン:https://community.camp-fire.jp/projects/view/434381
「もしも」インタビューを終えて
※敬称略
悠木:今日はインタビューありがとうございました。動画公開日の5月3日が書籍の発売日ですね。
横山:はい、ありがとうございます。
悠木:書籍の中身について少し教えていただけますか?
横山:外国人雇用はすごく複雑なんですよ。
ビザの種類もいろいろありますし、いろいろな国もあります。だけど、どんな在留資格が必要なのか、どこの国の方を雇うのが自社に合っているのかをちゃんと説明してくれている本が、僕が知る限りではなかったんです。
だから、それを整理して説明する本があれば、みなさんにとって非常に役立つんじゃないかと思ったんです。
悠木:YouTubeで外国人を雇用したときのトラブルについてお話されていましたが、本の中でもそのような事例が書かれているんですか?
横山:はい。
日本人と外国人では感覚や理解の仕方が違うんですよ。だから、日本人と同じようにやってしまうとしくじってしまうケースが非常に多くあるんですよね。
さらに、「外国人」とひとくくりに言ってしまいますけど、たとえばネパール人とベトナム人が全く違うように、国によっても違いがあります。
特に意識しなければいけないのは宗教です。
日本は宗教の概念が非常に薄いので、宗教の概念が強いヒンドゥー教やイスラム教などを信仰している人たちのことをうまく理解できないことがあるんです。
これまであまり大きな問題がなかったのは、初期の外国人労働者は中国がメインだったからです。その後、ベトナムになりました。
中国やベトナムは比較的日本と宗教観が近いので、それほど大きな影響はありませんでした。
ところが、最近はインドネシアやミャンマー、ネパールなどから来る人が増えています。
同じ仏教国であっても、大乗仏教と小乗仏教では大きな違いがあるんですよね。
こうした仏教的な背景を理解した上で雇用する必要があるんです。
その上で、インドネシアの人がいいのか、ネパールか、まだあまり知られていないインドやバングラディッシュ、スリランカなどから新たに受け入れたほうがいいのかと、どの国の方を受け入れるのかを考えなければいけないんです。
さらに制度的な違いもあって、技能実習制度や技術・人文知識・国際業務による正社員での就労ビザなど、どの精度を利用してどんな形で雇用するのかも検討しなければいけません。
外国人雇用をする上での選択肢がとても増えているんですよ。
だからこそ、それらの選択肢を理解した上で、自社にとってどんな形で雇用することがベストなのかを考えていかなければいけない時期が来ているんです。
悠木:この本を読んだら、外国人材を雇用するための準備が一通りできるような感じですか?
横山:そうですね。たとえば「この国の人にはこういう仕事が向いていますよ」といったことも書いています。
これから日本人はどんどん減っていくので、外国の人をいかに雇用していくかは経営の最重要課題になっていくと思います。
悠木:なんとなく雇用してしまうと大きなトラブルにもなりかねませんし、きちんと知識を持って準備することが大切ですね。
横山:はい。実際に今は外国人を雇用していない企業の方が少ないんじゃないでしょうか。
たとえば留学生のアルバイトを雇用しているサービス業はとても多いですよね。
だからこそ、外国人材をいかに雇用していくか、戦力としてどう活かしていくかが問われる時代になるのではないでしょうか。
― 横山仁さん、ありがとうございました。