もしもの小部屋 #8 横山仁さん<【失敗を力に変える方法】失敗から学んだリカバリー力とは?タフな経営者になるために必要なこと>
【ゲスト】
株式会社ジェイタウン
代表取締役 横山仁(よこやまじん)
YouTube:https://youtube.com/@hr1689
ビジネスサロン:https://community.camp-fire.jp/projects/view/434381
求人広告事業や派遣事業、外国人材受け入れ事業など、人材ビジネス全般をおこなっている株式会社ジェイタウンの代表取締役横山仁さん。
もともとはリクルートの専属代理店として求人広告を手がけていたが、リーマンショックを機に派遣・紹介事業を立ち上げ、人材ビジネス全般に対応できる体制を整えた。
その後、少子高齢化に対する危機感から外国人材の受け入れに注力。現在では外国人雇用の知識を広めるためにYouTubeやTikTokでの情報発信もおこなっており、YouTube『横山ジンの外国人HRチャンネル』では約4,600人の登録者数がある。
また、ビジネスサロン~ウェルカムAichi~外国人と日本人のビジネス交流サロンも運営している。月1回の定例会では毎回4~50名の方が集まり、企業の有益な情報交換・交流の場となっているという。
これらの経験やノウハウを、2025年5月3日発売の書籍『実践!実践!うまくいく外国人雇用』の中で伝えている。
▼横山さんへの『もしも』のインタビュー
― もしも、過去に戻って自分にひとつだけアドバイスができるなら、いつに戻って、どんなアドバイスをしたいですか?
僕は「あのとき、このタイミングでこうしておけばよかった」という後悔があまりないですよ。
もしもアドバイスをして、今と違う人生になったら嫌だなというぐらいの感覚なんです。
でも、2004年に株式会社ジェイタウンを設立してから約20年の間に、誰よりも失敗しているなと感じています。
だからこそ思うのは、『リカバリー力』がついたということです。
― リカバリー力とはどのようなチカラですか?
ゴルフに例えると、ボールがバンカーに入っても、バンカーショットでどうにかできると思えるから、バンカーに入っても怖くないという感じです。
何かトラブルや失敗があってもなんとかできるから怖くないと思えるってすごく強いじゃないですか。
誰よりも数多くの失敗をしてきたことで、それをリカバリーする力が培われてきたんです。
その結果、恐れることなくいろいろなことにチャレンジできるようになれたんだと思います。
そういう点で、失敗が今の自分に繋がっていると感じるんですよね。
失敗して、リカバリーして、という経験を今はたくさん持っているので、「あのときに比べればこれくらいは平気」と過去と比較したり、知恵を絞ったりできるので、タフになれるというのもあると思います。
― 今、壁にぶつかって悩んでいる方にアドバイスをするとしたら?
僕自身がどん底に落ち込んだときはテレアポをするんですよ。
新規のテレアポだとほとんどが断られるんですけど、たまにいい話が聞けるんです。そうすると「まだ自分が必要とされているな」という感覚を持てるんですよね。
僕はもともと営業なので、一番基礎に踊って、一番しんどいことをやるんです。
小手先でかわそうとしてはダメなんです。
スポーツでいうなら、走り込みをするような感じですかね。
営業をやってきた自分にとっては、それがテレアポです。そういうところにちゃんと立ち返ってやれるとそこからもう一度這い上がれるポイントになるだろうと思います。
― 横山さんの基礎になっている営業は独立前の仕事で培ったものですか?
そうですね。リクルートで求人広告営業をやってきたので、そこで培われました。
その頃の新規獲得営業の成績が良かったので、それを買われて独立ができたというところがありますからね。
そういう点では自分の強みをどう生かすのかもすごく大事なことだと思います。
― ジェイタウンさんは独立当初から今のような人材関連の仕事をしていたんですか?
最初はリクルートの専属代理店でした。
リクルートの商品だけを扱っていたんですけど、リーマンショックのときにリクルートからの仕事がほぼゼロになったんです。
そのときひとつに依存しているのはダメだと痛感して、派遣と紹介の事業許可を取って、人材ビジネス全般できるようにしようと方向転換しました。
あの外国人材をやり出したのは8年くらい前からです。
日本の人口構成で若者が年々減っていくのを見たとき、このままだったら日本はダメになると思ったんです。
そこを補ってもらえる人材といったら、やっぱり外国の方だと思って、そういう外国の方が活躍できる場を今から構築していこうと考えてはじめました。
― YouTubeも同じころにスタートしたんですか?
YouTubeははじめて2年くらいです。
今は登録者数が4,600人くらいになりましたが、最初の1年は無風でしたよ。再生数も伸びなければ、コメントも1件も入らないという状態がずっと続いていました。
YouTubeの登録者数としては特別多くありませんが、チャンネルを見て外国人材を採用するためのコンサルのご依頼なども入るようになりました。
YouTubeを通して信頼してもらえるのはニッチなところでコツコツ続けて来たことの強みなのかなと思います。
― 横山さん、ありがとうございました。