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コラム スゴイ包装!コンテンツマーケティングのヒント

あえて簡易包装にしていない
その理由に感動しました。

これはわたしが7つ目の会社で
Webディレクターをしていた頃の
クライアント様から聞いたお話です。

某ネットショッピングモールの中で
上位の売上を誇っていたジュエリーショップさんです。

『eco』が注目されており
多くのネットショップが発送時の商品包装を
簡易包装に切り替えていました。

ecoに配慮しているというブランドイメージを作る上でも
包装にかかるコストを抑える上でも
ネットショップにとってはプラスになる取り組みです。

そんな中、そのジュエリーショップでは
簡易包装に切り替えませんでした。

むしろていねいで厳重な包装をするようにしていたのです。

その理由は
お客様に包装をほどく時間でワクワクしてほしいから
でした。

そのジュエリーショップでは注文をしてから商品が届くまで1カ月以上かかる仕組みでした。

中には3か月くらいかかる商品もあったようです。

お客様は注文したことを忘れてはいないでしょうが
注文ボタンを押したときの「これが欲しい!」という高揚感は薄れています。

丁寧に包装された商品が数か月後に手元に届き
1枚ずつ包装をほどいていくとき

「前に買ったジュエリーがやっと届いたんだ」

「かわいかったジュエリーだ」

「どんなジュエリーだったっけ?」

「明日はこのジュエリーを付けて出かけようかな」

など、ジュエリーを目にするまでに
注文をしたときのワクワク感を思い出してもらうための包装だったのです。

そして、自分で買った商品ではありますが
プレゼントを受け取ったときのような気持ちになってもらうための包装でした。

想像してください。

1か月待って届いたジュエリーが

茶色の封筒に透明なビニールにポロっと入っていたとき。

きれいな包装や箱でていねいに包まれていたとき。

同じ商品であっても受け取ったときの感動は違うでしょう。

そのお話を聞いて
ここまで考えて実践しているから人気ショップなのだな
と納得しました。

これは簡易包装がだめだという話でも
ていねいな包装が良いという話でもありません。

お客様の手に商品が届いた瞬間も
そのショップのコンテンツとして
細やかな演出をしていたという話です。

そして、商品を手に取ったお客様が
ショップや商品のファンになって
次もまた商品を買おうと感じてもらうための
マーケティングの話でもあります。

コンテンツマーケティングというと
様々な手法でお客様にとって価値のある情報を提供するやり方を指すことが多いですが
コンテンツには色々な形があります。

見落としがちなところに
お客様の心が動くコンテンツの素があるかもしれませんよ!