コラム AI時代はヒト消費に?
ChatGPTをはじめとする生成AIを活用していますか?
作業スピードがアップしたり、今まで自分ではできなかったことができるようになったり、本当にその進化はすごいですよね。
AIによってどんどんコンテンツのつくり方が変わっていくことでしょう。
同時に競争も激化してくる可能性があります。
人々は、たくさんの情報の中から何が真実で、何が信用できるのか見極めていくことになります。
だからこそ、「ヒト」コンテンツは今後どんどん重要度が増していきます。
AIを上手に活用していくのと同時に「ヒト」の感情や温かみを見せていくことが、個性的で信頼されるブランドつくりに必要です。
時代による消費行動の変化
人々の消費行動は、時代の移り変わりとともに大きく変化しています。
昭和の消費行動は「モノ消費」と呼ばれています。
つまり物を所有することに価値を見出すスタイルですね。
モノが溢れる時代となり、「コト消費」に移り変わりました。
商品やサービスを使って得られる経験や体験に価値を見出すスタイルです。
さらに、その時、その場所でしか体験できないことに価値を見出す「トキ消費」もあります。
最近では「イミ消費」や「エモ消費」という言葉も生まれているようです。
そしてAI時代に突入したこれからは「ヒト消費」が注目されていくのではないかと思っています。
「ヒト消費」は新しくない?!
「ヒト消費」という言葉は使われていませんが、実は目新しいことではありません。
たとえば、ネットショップの黎明期には各ショップで「人気(ひとけ)を出す」ことに注力していました。
対面販売でないからこそ、そこに「人」を感じてもらうことで安心して買い物をしてもらうためです。
ネットショップのサイト上に店長さんの写真やコメントが入っているのを見たことはありませんか?
「この人が商品を選定している」「この人が販売している」と、人の気配を感じてもらうためのものです。
最近ではインフルエンサーマーケティングを活用している企業が多くあります。
これもインフルエンサーという「人」の魅力で商品やサービスを販売するための手法ですね。
このようにこれまでも「人」による消費行動はありました。
AIによる情報が溢れていくと、さらに「人」の影響は強くなっていくでしょう。
AI時代における「ヒト」コンテンツの価値
AIは情報を素早く整理し、最適化された提案を行うのが得意ですが、人の持つ感情や経験、共感などは不得意です。
そしてAIを悪用したフェイクも問題になっています。
だからこそ「人」が見えるコンテンツの重要性が高くなります。
多くの情報の中から、ユーザは
信頼できるのか? 正しい情報なのか? 安心して買い物ができるのか?
などを判断して行動をします。
そんな判断の一助となるのが「ヒト」コンテンツです。
その商品の開発にどんなストーリーがあるのか?
どんな想いが込められれた商品なのか?
どんな人が商品を販売しているのか?
そんな「ヒト」の息遣いを感じるようなコンテンツがブランドのメッセージやストーリーに魂を吹き込んでくれるのです。
「AI」と「ヒト」の共存
インフルエンサーマーケティングやクチコミを見ても、「ヒト」から生まれる価値や影響力の大きさがよくわかります。
AI時代にAIを活用していくのと同時に、泥臭く感じても「ヒト」を魅せること、「ヒト」で推すことを併用することで、ブランド価値を高めていくことができます。
AIが得意なことと「ヒト」が得意なことを共存させて、あなたらしい個性を発揮する愛されるブランドを育てていきましょう。